【マンガ感想】「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)
フジワラヨシトです。
だんだん寒さが増してきて、心寂しくなる季節ですね。
さて、本日は仕事に追われていて、寝つきが悪かったり、食欲がなかったり、趣味が楽しくなかったり、鬱かなぁって思ってるあなたに読んで欲しいマンガを紹介します。
著者
精神科医でマンガ原作者でもあるゆうきゆうさんと、デザイナー時代に過労自殺をしかけた経験を描いたマンガがTwitterで話題になった汐街コナさんらの共著です。
目次
プロローグ
昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました。
第1章なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?
第2章心のSOSに気がついて
第3章がんばらない勇気
第4章自分の人生を生きるために
第5章世界は本当に広いんです
最終章
自分を犠牲にしてがんばりすぎちゃう人へ
1つの話が2ページ程度の短編集で、章の合間には精神科医の「おしえて!ゆうき先生Q&A」のコーナーがあります。
ヒトには個体差がある
いくつもあった好きな、あるいは学べた話の中から1つ紹介します。「ヒトには個体差がある」というタイトルです。
会社には、変態としか思えないくらい長時間働く人や、びっくりするくらい早く仕事ができる人などいろいろな人がいます。
そんな人たちと比べて、自分を卑下することもあるでしょう。
でも、個体差があると思えれば、人と比べることの無意味さが分かります。
あの人より仕事が遅くっても、あの人より長時間働けなくても、あの人みたいにコミュニケーションが上手くなくても良いんです。
ただ、勘違いして欲しくないのは、努力しなくていいというわけではないです。
後で『「ねたむ」より「うらやむ」』という話に書いてありますが、他人を「うらやむ」ことで自分をその位置まで高めたいと思ったら、自分自信の努力でその状況に変えることも可能なんです。
だから、他人の真似したいところはうらやみながら、昨日の自分よりちょっとだけ成長できればいいんです。
ちなみに「ねたむ」とは、相手を自分の位置に下ろしたいと思うことです。そんなことしてたらみんな不幸になっちゃいますよね。
こんな風に、とっても優しい短編がたくさん読めます。(Kindleでは試し読みもあります。)
周りに鬱の人がいる人も読んでみてください。心配はしつつも、なかなか本人の気持ちが理解出来ないことが多いと思います。
でも、本書を読めばいかに鬱の人が周りが見えない迷宮に入り込んでしまっているのか、理解するための補助輪くらいにはなってくれます。
「死ぬくらいなら会社辞めればいいのに」って思う人にもおすすめです。