【漫画】「君たちはどう生きるか」僕たち人間は自分で自分を決定する力を持っている
フジワラヨシトです。
本日紹介するのは「漫画 君たちはどう生きるか」です。
「世界一受けたい授業」で紹介されていて、本屋で見つけたついでに買ってきました。本だけは値段と財布の中身を気にせずに買ってしまいます。そりゃ気づいたら金欠になってるわけだ。
そんな話は置いといて本書の説明です。コペルくん(地動説を唱えたコペルニクスが元)というかわいらしいあだ名の男の子が、学校生活や日常のさりげない景色からたくさんのことを発見し学び失敗しもがきます。そして、そのときに考えたことや悩んだことを編集者として働いてたおじさんと人語り合うという話です。
80年前の名作を漫画化!!
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。(Amazon http://amzn.to/2hn2Ajh より引用)
第二次世界大戦中には、本書は発禁本でした。そんな本が、80年たち漫画となって新たなブームを引き起こしているのです。
本書の目次
1、へんな経験
ものの見方について(おじさんのノート)
2、勇ましき友 前編
3、勇ましき友 後編
真実の経験について(おじさんのノート)
4、ニュートンの林檎と粉ミルク
人間の結びつきについて(おじさんのノート)
5、貧しき友
人間であるからには(おじさんのノート)
6、ナポレオンと4人の少年
偉大な人間とはどんな人か(おじさんのノート)
7、雪の日の出来事 前編
8、雪の日の出来事 後編
9、石段の思い出
人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて(おじさんのノート)
10、凱旋
11、春の朝
本書はストーリー部分の漫画の合間におじさんのノートとして活字のページがあり、案外そのノートが長いです。例えば、「偉大な人間とはどんな人か」は22ページもあります。だから、途中から普通に読書している気分になります。漫画だと思ってあなどるなかれ。思いのほか読み終わるのに時間がかかります。
漫画がおすすめ
漫画版は絵と活字のいいとこどりで、読むスピードが上がります。
コペルくんがスーパーの屋上から銀座を歩くちっぽけな人々を見てある発見をするところは、漫画の絵の方が情景がより直感的に分かりやすく、それを受けたおじさんの「ものの見方について」は文字でしっかりと言葉を繋いで説明してくれます。
僕たち人間は、自分で自分を決定する力を持っている
この1文はおじさんのノートの最初のページに出てきます。
ぼくが好きな文章の一つです。
この言葉が何を意味しているのかは、もっと自分の頭で考える必要があります。それでも、なぜだかこの1文を読んだときにとても勇気づけられました。
忙しさやストレスに負けそうになると自分の人生のコントロール権を失ってしまいそうですが、自分は自分を決定する力があるんだと思えば、強気で人生に主体的に取り組んでいけそうです。
人生の教科書を求めている人にはおすすめしません。
本書はどう生きるのか考えるきっかけをくれる本です。「このように生きなさい!」という指針を授けるためのものではありません。「幸せに生きる10の教え」みたいな薄っぺらい本とは違います。
だからこそ、おじさんのある問いに答えは書かれていません。その問いとは「君はある大きなものを日々生み出している。それはなんだと思う?」です。
うーーん何だろう。
いろいろと思うことがあるので、読書会を開いて語り合いたいです。
自分の人生について考えるきっかけが欲しいあなた。コペルくんと一緒に考えてみませんか。
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