書く力を身につけることで読むことがもっとおもしろくなる 「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」池上彰 竹内政明
フジワラヨシトです。
バドミントンの桃田選手が先日国際大会で5連勝しました。無期限試合出場停止処分が解けてから着実に勝利を重ねています。
Youtubeなどでプロのバドミントンの試合を見たことはありますか?
コートは狭そうだしそんなに運動量が多いとは思えないかもしれません。2歩くらい動けば大抵のショットをレシーブできてますからね。
しかし実際は、コートはこれでもかってほど大きいし、試合の途中で息が詰まるくらい疲れるんです。これはプレイしてみないと分からないことです。
やる側に立って初めて、その凄さが理解できます。
この話の行き先はもうお分かりでしょう。そうです。書く側に立つことで初めて分かる文章の凄さがあるんです。書く力を学ぶことで、もっと読むことが面白くなるんです!
著者 池上彰 竹内政明
本書は池上彰氏と、読売新聞のコラム「編集手帳」を書いている竹内政明氏が、文章の書き方について対談したものです。ついつい文章を書きたくなってしまいます。
竹内 私が文章を書くときにまず考えるのは、言葉にしてしまえば身も蓋もないけれど、「うまく書けそうなテーマを選んで書く」、別の言い方をすると、「自分がわかっていることを書く」ということなんです。
このブログの冒頭は、僕がよく知っているバドミントンの話から初めてみました。一見テーマとは違った自分の身近な話題から始めて、ブリッジを架けることで本題と繋げることがコツだそうです。
うまくいったかは置いといて、とりあえず学んだことは実践あるのみ。
竹内 文学作品や詩というのは、作者のものである一方で、読者のものでもあるんですね。5行歌の作者にとっては不本意な引用になるかもしれないけれど、そこは読者たる私の感覚に従って使わせていただきました。
竹内氏はうまく文学作品や詩を引用することで、より論旨に重みを増すことに成功しています。普段からインプットを多くしておくことで、ここぞというときに引用することができます。
また、本書の中でもたくさんの引用を用いて、いい文章の例や悪い文章の例を見ることができます。いやー、あの悪い文章はひどかったです。
本書を読んで、どんな文章を良い文章とするのか2人の視点から学ぶことができました。読書するときにも、文章に凝らされた工夫に注目することで、同じ小説でも何度も楽しめそうです。
もっと読むことを楽しみたい読書好きなあなたにおすすめです。