6つの抽象的思考を身につけるための手法のようなもの。森博嗣「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」
フジワラヨシトです。
本日は森博嗣の「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか 」を紹介します。
なかなか長いタイトルです。これは編集者に一任したそうです。
原題は「抽象思考の庭」だったそうで、断然こっちの方がかっこ良かった。
さて、本書の内容は原題からも分かるとおり「抽象的思考」についてです。
なんのために抽象的思考をするのか
それは、抽象化によって、適応できる範囲が広がり、類似したものを連想しやすくなることである。これによって、ある知見が、まったく別のものに利用できるチャンスが生まれるし、また、全然違った分野から、使えるアイデアを引っ張ってくることも可能になる。
物事を具体化してしまうと、その分限定してしまい、応用しにくくなります。
ん、なんとなくめんどくさそうだなと感じていると思うので、ここで具体例を1つ。笑
ぎっしり本が詰められた本棚があります。
たくさん効率的に収納できて良さそうです。
でも、本は取りにくい、取るときに本の角をぐいっとやるからカバーが破れる、買ってきた本がしまえない、などの不都合が生じます。
これでは困るので、読まない本を処分して、ある程度本棚にゆとりを持たせましょう。
すると、本は選びやすい、保存状態が良い、新しく買った本を収納することができるなど良いことがいっぱい。
この学びを抽象化して自分の生活に応用してみると…。
本棚を1日、本を予定だとすると、もうお分りですね。
ある程度余裕を持った予定をたてないと、1つの予定が変更が他にも影響を及ぼしたり不都合が多くなってします。テスト勉強の予定なんかも同じです。
抽象的思考を身につけることで、直接の学び以外にもたくさんのアイデアを得ることができるんです!凄そう!
抽象的な思考を身につけるには
抽象的思考を身につける具体的な手法はありません。
「手法のようなもの」が以下のとおりです。
(ちなみに、この「ようなもの」という表現も抽象化するための表現です。)
・なにげない普通のことを疑う。
・なにげない普通のことを少し変えてみる。
・なるほどな、となにかで感じたら、似たような状況がほかにもないか想像する。
・いつも、似ているもの、喩えられるものを連想する。
・ジャンルや目的に拘らず、なるべく創造的なものに触れる機会を持つ。
・できれば、自分でも創作してみる。
こんなことを普段から頭の体操だと思って考えてみると楽しそうです。
自由になるために
自分で自分を楽にしてあげることが、抽象的思考の最終目的のように思う。
抽象的思考を身につけることは、自由になるための1歩でもあります。
様々な支配に陥っていては、抽象的に自由に考えることができないからです。
すぐに具体例を求めてくる、あなたの上司へのクリスマスプレゼントにおすすめです!
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