【Netflixおすすめ】「アークエンジェル」娘の視界は母親の視界。超過保護に育てられた子供の話。
フジワラヨシトです。
昨日に引き続きブラック・ミラーシーズン4から「アークエンジェル」を紹介します。
原題は「Arkengel」だったので、Arkという単語を調べてみると、ノアの箱船を指すようです。選ばれ、守られた天使(子供)という意味になるのでしょうか。
過保護なお母さんと娘の話です。
昨日の記事はこちら。
あらすじ
帝王切開で女の子(サラ)を出産した母。おじいちゃん、母親、娘の3人で暮らしています。
サラが3歳のときに事件が起こります。公園で遊んでいるときに、ちょうど母親が目を離したときに行方不明になります。ネコを追って斜面を転がり落ちてしまっていたサラは、その日のうちに見つかるのですが、この事件が母親の過保護本能に火をつけます。
後日サラを連れてArkengelという会社へ。そこでサラの頭にチップを埋め込みます。無料で安全なやつね。こうすることで、母親はタブレットでサラが見ているものを見れたり、GPSで居場所が分かったり、ストレスを感じるものを視界からモザイクによって消すことができるようになります。
小学3年生(推定)になると、チップを埋め込んでいない周りの子と差が出始めます。友達が喧嘩で相手をぼこぼこにしている動画を見ていても、サラにはモザイクが入るため(音声にも)なにが起こっているのか理解することができません。また、幼いころからモザイクを使っているので、血を見たこともありません。
血に興味が出始めたサラは自傷行為をします。母親が自閉症を疑って病院に連れていくと、チップを使っていたことが原因であることが判明します。それから母親はタブレットをしまい、サラはチップのモザイクから開放されます。
モザイクが無いことで、たしかに通学路の犬が怖かったり、友達の血を見たりもしますが、そんなものはすぐに慣れます。
このまま話が終わる訳がなく、サラが高校2年生(推定)のときに、あるきっかけによって母親がタブレットを使い娘の動向を監視し始めます。そして皮肉にも娘を守るためのモザイクが事件を悪化させることに、、、。
ディテール
今回注目したのは「顔検索」です。
ある画像から顔をトリミングして、検索するところにドラッグすると、「顔検索」を行いその人の画像がたくさん見ることができ、個人情報が分かります。まあ、今でも個人名をググれば、有名人になるほど画像がたくさんでてきますよね。Facebookも勝手にタグ付けしてくれたりするので、「顔検索」みたいなサービスが実用化されるのも時間の問題でしょう。もうあったりして。
デスクトップのパソコン画面が裏から透けているのも、よくありそうな設定ではありますがなかなかかっこ良かったです。
感想
★★★★☆
51分という長さでテンポ良く話が進むのでダレることなく楽しめました。子供を育てるときに、どこまで親は守るべきなのか。過保護化が進んでいるいま、そんなテーマで話合うのにとっておきの作品でした。
子育て間近の夫婦におすすめです!!