「罠ガール」があなたの朝食を守っている。
「罠ガール」緑山のぶひろ著
現在3巻まで発売中。
実は知らない農作物被害
朝食はパン派ですか?お米派ですか?
僕は断然お米派です。納豆と味噌汁、そして焼き魚の朝食が理想です。1人暮らしだとどうしてもフルグラばっかりになってしまうのが現実ですが。
ところで、そのお米がどのようにして僕たちの手元までやってきたか考えたことはあるでしょうか。
もしかすると「罠ガール」のおかげかもしれませんよ。
実は、野生鳥獣によるイネなど農作物被害は毎年甚大なものなんです。平成29年のイネの被害額は約37億※にも登ります。(この統計を信じるか信じないかはあなた次第!)
※(農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(平成29年)http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo2/h29/181026.html)」
罠ガールが米を守る
農作物被害が死活問題である農家さんたちは、農地を守るために野生鳥獣と格闘せざるを得ないのです。
「罠ガール」はまさに農家の女子高生が農作物をイノシシなどの野生動物から守るために、罠をしかけたりと奮闘する物語です。
くくり罠を使ってイノシシと知恵比べをする様子や、止め刺し(ワナで捕まえた動物にとどめをさすこと)の苦悩、シカの解体などが分かりやすく描かれています。
また、2巻では狩猟免許試験のシーンもあるので、これから狩猟やってみたいって人にも参考になるでしょう。狩猟入門書として最高のマンガになっています。
狩猟ブーム到来
狩りガールなんて言葉ある昨今、完全な男社会だった狩猟の世界に女性が増加したり、杏や東出昌大さんのようなビックな芸能人が狩猟免許を取得したりと狩猟への追い風が来ています。
僕も中学生のときに「モンスターハンター」というゲームの中では、嫌というほど狩りをしていました。だから狩猟の楽しさは知っているつもりです。(狩猟者のみなさんごめんなさい。)
今後ますます、バーチャルとリアルが近づくほど、リアルの重要性が高まる気がします。
Googlのストリートビューで世界中の道をパソコンから見れるのに、実際に旅行しに行きたくなるように、血なまぐさい「リアル」である狩猟も、ますます需要が高まる気がしてなりません。
さあ、あなたも来年の狩猟期(だいたいの狩猟鳥獣は11月15日〜2月15日)までに狩猟免許を取って、一狩り行きましょう!