平野啓一郎「マチネの終わりに」が53%オフ!!Kindle月替りセール開催中!
2月のKindle月替りセールは熱い!
なんだか微妙な本も多いAmazonのKindleセールですが、今月は4冊おすすめがあったので紹介します。
寒い週末はこたつでみかんでも食べながら読書でもして、まったり過ごしましょう。
マチネの終わりに
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。
深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。
スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。
やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
芥川賞作家が描く、恋の仕方を忘れた大人たちに贈る恋愛小説。(Amazonより引用)
1番好きなテレビ番組は「わがままな本棚」です。
オードリーの若林とピースの又吉が、小説家をゲストに呼んで「本棚」を作っていくのですが、本棚の作り方にはルールがあって、隣の本と何らかの関係性がある本を並べていかなければなりません。
数珠つなぎで繋がっていく本たち。
その本について語る3人が最高な番組でした。
で、そのゲストに平野啓一郎さんが出ていて、聡明なトークに魅入られて、初めて手に取った本が「マチネの終わりに」でした。
人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える
(平野啓一郎「マチネの終わりに」より引用)
考えさせられるセリフが多い本作は、哲学が物語の形になっていることを感じずにはいられませんでした。
セリフを頭の中で反芻するために何度本を閉じて考えたことか。
小説にも繋がる「分人」という考え方は、「私とは何か――「個人」から「分人」へ 」という平野さんの新書を読むとよく分かります。
簡単に言えば、人は相手や環境によって違った自分(分人)がいて、そのどれもが自分であり、できるだけ好きな「分人」でいる時間を長くとりたいよねということです。
とにかく、平野さんの頭の中にログインするきっかけとして「マチネの終わりに」はおすすめです。
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「 死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)
NHK、毎日新聞、産経新聞、ハフィントンポストでも紹介された話題騒然の過労死マンガを書籍化しました。
精神科医・ゆうきゆう(『マンガで分かる心療内科』シリーズ)が監修・執筆を担当し、
過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しながら、
仕事や会社に追いつめられている人がどのようにすればその状態から抜け出し、
自分の人生を大切にするための方法と考え方を描きおろしました。(Amazonより引用)
過労死のニュースが流れる度に、僕の頭の中ではまさに「なんで会社辞める前に死を選ぶのだろう」という疑問でした。
どう考えても、死ぬことより会社を辞める方が楽なはずです。
ところがどっこい、僕の彼女(元カノ)が入社2年目で鬱になったことがきっかけで考え方が変わりました。
彼女の会社は、社名を言えば誰もが知ってるような大企業で、給料も高く、「すごく良い」ところでした。
ただ、その分プレッシャーが強くあったようで、彼女は疲れ果てて夜の10時頃に帰宅し、やっとメイクを落としてお風呂に入って寝たと思ったら朝の6時頃には起きてという生活を繰り返していました。
土日はベッドの上でだらだらしているのが限界で、日曜日なんて特に平日のパフォーマンスに影響が出ないように、できるだけ体力を温存しようとする始末でした。
で、気がついたらしっかり病院から診断書をもらって求職。僕はこれをきっかけに数冊、鬱に関する本を読みました。
その中でも本書は、鬱になる人の視野が狭まっていく様子が、マンガだからこそ画像として分かりやすく、鬱とは無縁(と思っている)僕も少しだけ気持ちが分かったような気がしました。
僕みたいに「死ぬくらいなら会社辞めれば?」と思っている人にほど読んで欲しい1冊です。
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宇宙に命はあるのか
銀河系には約1000億個もの惑星が存在すると言われています。そのうち人類が歩いた惑星は地球のただひとつ。無人探査機が近くを通り過ぎただけのものを含めても、8個しかありません。人類の宇宙への旅は、まだ始まったばかりなのです――。本書は、人気コミック『宇宙兄弟』の公式HPで連載をもち、監修協力を務め、NASAジェット推進研究所で技術開発に従事する著者が、やさしくかみくだきながら「人類の謎」に挑む、壮大な宇宙の旅の物語です。人類が解き明かしてきた謎とは? 「地球外生命や地球外文明は存在するのか? これからの宇宙探査はどうなる……? テクノロジーとイマジネーションを駆使して、独自の視点で語るエキサイティングな書き下ろし!
(Amazonより引用)
この本がセールになるなんて!
下の記事でも紹介していますが、僕が宇宙に興味を持ったきっかけとなった本です。
宇宙開発の歴史について分かりやすく書かれていることはもちろん、とにかくわくわくさせてくれる1冊です。
あの、子供のときのようなわくわくを、また思い出させてくれた本書には感謝しています。
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まんがでわかる 福沢諭吉「学問のすすめ」
学ぶことでしか『今』は変えられない!
(Amazonより引用)
やりたいことがあるのであれば、
それを忘れずに成長していけばいい。
いつかチャンスは必ず来るのだから。
ちょうど今、「学問のすすめ 現代語訳 」を読んでいるところで見つけたマンガバージョン!しかも齋藤さん。
「学問のすすめ」は、例えば女性が男性の下のような扱いはおかしいと言っていたり、最近書かれたのではと勘違いしてしまうほど、ある意味、本質的な問題について書いてあり、その解法は現代でも使えるものばかり。
学ぶことがいかに大切か思い知らされます。
まんがでわかる 福沢諭吉『学問のすすめ』 (Business Comic Series)
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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