【Netflix】衝撃のラスト!傑作の青春群像劇『横道世之介』感想・考察※ネタバレ有
2013年公開
2時間40分
★★★★☆
『横道世之介』
あるまっすぐな青年の一生を描いた、切ないヒューマンドラマ。
心温まるシーンもあれば、胸を締め付けられるシーンもあり、気づけばあっという間に2時間40分である。
主人公世之介のまっすぐすぎる行動にハラハラさせられたり、健気さに頑張れと応援してくなる。そして、見ている途中でいつの間にか世之介のことを好きになる。
だからこそ、堪らなく切ない印象があった。
時々ふとした瞬間に世之介のことを思い出してしまうような、心に残る一作である。
忙しない世の中、優しい気持ちになりたい人におすすめ。
この映画は1980年代、横道世之介(高良健吾)という青年が長崎から上京してからの大学生活(過去)と、16年後(現在)の2つの時間が同時並行で進んでいく。ラストはこの物語のヒロイン与謝野祥子(吉高由里子)の現在に繋がって終幕する。
群像劇という不特定多数の登場人物がストーリーを展開していく手法を用いられており、世之介だけが主人公だけではなく、世之介と出会った人々の人生にも焦点が当てられている。
見どころは、1980年代を表現するためにブラウン管テレビで見ているような画質、建物、部屋の中、人々の服装・髪型・メイクなど様々なセットである。
高度経済成長を経て豊かになった日本のその時代を知らない人にも、懐かしく感じさせる。
あらすじと登場人物
横道世之介(高良健吾)
長崎出身。
大学は東京の経営学部に進学。
裏表がなく、思いやりがあって優しい。正直で鈍感すぎるくらい素直。
不器用だけどまっすぐな青年。
倉持(池松壮亮)と唯(朝倉あき)
大学の入学式で知り合い、3人はサンバサークルに入る。
お調子者でデリカシーの無い倉持と、それを嫌っていた唯。
しばらくして、世之介は二人はある事情により大学を辞めたことを知る。
加藤(綾野剛)
大学の講義終了後に世之介から一方的に話しかけられた加藤。
ミステリアスな加藤、バカ正直な世之介。
正反対の二人であるが、妙な信頼関係が生まれ、加藤は世之介にある秘密を打ち明ける。
千春(伊藤歩)
カフェで一目惚れした、世之介が憧れる女性。
パーティーガールである華やかでセクシーな年上の千春は、まっすぐな恋心を向ける年下の世之介を全く相手にしない。
与謝野祥子(吉高由里子)
加藤が誘われたダブルデートで知り合った超お嬢様の祥子。
お嬢様育ち祥子にとって、世之介は物珍しく興味深い。
世之介へ一方的に恋愛感情をもち、猛アタックする。
以下ネタバレがあります。
それぞれの16年後※ネタバレ
倉持と唯が大学をやめてしまう理由は、妊娠である。
なお、唯の出産の際には世之介も立ち会い祝福した。
16年後の現在、思春期の娘を育てる、仲睦まじい夫婦である。
世之介とはあまり連絡を取っていないようで、たまたま唯が大学の前を仕事で通った時に思い出した、倉持と楽しそうに話す。
加藤の秘密、それはゲイであることだった。
16年後の現在は、パートナー(男)とともに都心の高級マンションでお酒を飲んでいる。愛する人と過ごしている加藤は幸せそうだ。
通りがかりの人が世之介に似ていたことから、世之介を思い出した。
大学時代唯一いた面白い奴だったと笑いながら話す。
千春はパーティーガール時代とは一変し、落ち着いた女性になっていた。
16年後の現在は、ラジオのパーソナリティーをしている。
ある日、残酷なニュースが飛び込んでくる。
重い口を開くように千春は速報を読む。
「今日午後5時ごろ、山手線で起きた人身事後の速報です。
ホームから転落した女性を助けるため、線路へ飛び降りた男性は、
韓国人留学生パクスンジュンさん26歳と、
カメラマン横道世之介さん35歳と判明しました。
3人は近くの病院へ搬送されましたが、その後死亡が確認されました」
与謝野祥子は世之介と付き合うようになった。
世之介の実家がある長崎に旅行へ行った時、将来を決定づける事件と遭遇する。
真夜中の海辺で世之介と2人で話をしていた時、ボートピープルという紛争などにより難民として逃げ出した外国の人々が警察に追われている。
ボートピープルのうち1人の女性がぐったりした赤ちゃんを抱えて、祥子の元へ駆け寄る。祥子はどうすればいいのか分からず赤ちゃんを受け取った。
女性は警察に捕まり、赤ちゃんはその後病院で治療されたとのこと。
突然のことであったが、祥子は何もできない無力さを思い知った。
16年後の現在、祥子はアフリカで支援をしている(恐らくNPO)。
久々に帰った東京のタクシーから外を見ると横断歩道を歩く2人が、16年前の世之介と祥子の2人と重なる。
世之介と過ごした日々を思い出し微笑みながら涙ぐむ祥子。
考察※ネタバレ
世之介の事故について
2001年新大久保駅乗客転落事故がモデルになっている。
泥酔した男性が線路に落ちて、それを助けようとした韓国人留学生と日本人カメラマンの3人がなくなった事故である。
途中から、世之介の16年後が全く出てこないところから違和感を感じる。
その違和感の正体は新大久保駅乗客転落事故がモデルとなった、世之介の死であった。
朗らかにまっすぐ生きていた世之介は16年後、この世に存在していなかった。
ではなぜ、この作品で世之介は死ななくてはならなかったのか。
メメントモリというメッセージ
ラテン語で「死を忘れるなかれ」という警句。
よく、文学や映画で主題とされてきたのがメメントモリである。
この映画では「死を忘れるなかれ」=「後悔しない毎日を送っているか」と世之介の生き方から学ばされる。
死んでしまった世之介に対し、悲しいという感情は当然あるが、世之介と出会えたことに感謝し、幸せな思い出として16年後のそれぞれの人生に生き続けている。
また、この映画のエンディングはASIAN KUNG-FU GENERATIONの「今を生きて」である。
事故に対するやり切れなさ
泥酔した男を助けたいと思って自ら線路に飛び込んだこと、それによって誰一人助かることなく悲劇となった事故から、作者が感じたやり切れなさを表現しているのではないだろうか。
物語では正義感を持って正しい行いをすればみんなが救われる展開が多いが、現実の世界ではそうはいかなかった。
不慮の死に対して、なぜあんなにいい人が若いうちに亡くなってしまうのかという問いは無意味であり、納得できる答えなどないのだ。
他人のために自分の命を危険にされしてまで助けようとした世之介のモデルとなった男性は、世之介のように誰かにキラキラした微かな暖かさを与えた人物であったに違いない、そういった事故に対する悲しみや苦しみの感情を慰めるため「横道世之介」という作品が出来上がったのではないか。
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【NETFLIXおすすめ】有村架純の切ない演技が際立つ『ナラタージュ』ネタバレ 感想
「ナラタージュ」作品概要
2017年公開
2時間16分
キャスト:有村架純、松本潤、坂口健太郎
おすすめ度:★★★☆☆
タイトル「ナラタージュ」の意味
社会人となった工藤泉(有村架純)が止まない雨を見つめ、追憶の中の忘れられない人を思い返すところから、物語が始まる。
映画タイトルである「ナラタージュ」とは、”映画などで、ある人物の語りや回想によって過去を再現する手法のこと”である。
引用元:コトバンク
あらすじ
内向的な泉(有村架純)に生きる希望を与えてくれた高校教師の葉山(松本潤)
泉が向ける葉山への特別な思いに気づいていながらも、恋人として隣にいようとする小野(坂口健太郎)
相手を思う気持ちがいつしか相手を傷つけてしまう、切ないラブストーリーである。
以下、ネタバレ含むあらすじです。
出会い
高校時代、孤立していた泉に、教師の葉山が「演劇部に入らないか」と声をかける。心を閉ざしていた泉は、次第に葉山へ心を開き、昼休みに映画の話を二人でするようになった。
高校卒業が迫った泉は、葉山へ募らせた恋心を抑えることができず告白することを決心する。
「先生は恋人がいますか」
その問いに対し、葉山は自らの暗い過去を話した。葉山は既婚者だった。
しかし妻は、自分のせいで心を病み自宅に火をつけた。
妻は今も心を病んでおり、実家に身を寄せている。
葉山は泉の気持ちを知っていながら、今の自分に、人を好きになる資格はないと言った。
そして、それを聞いた泉は思いを綴った手紙を渡せなかった。
叶わない恋と決別するため、卒業式の日に葉山にお別れを伝えた泉に対し、葉山は気持ちを抑えきれずキスをした。
困惑する泉を残し、葉山は去った。
再会
月日は流れ、大学生になった泉に葉山から着信があった。
学園祭に向けて演劇部員が足りないので、手伝って欲しいとのことだ。
葉山によって手伝いに集められた人の中に、小野がいた。
すれ違い
泉は葉山の思いを確かめようとするが、感情をぶつけるほど葉山は背中を向け、泉が諦めようとすると葉山は泉に近づく。
関係は平行線をたどっていたある日、葉山が泉に助けを求めた。
「酔ってしまった。車で帰れないから来て欲しい。」
いつもと違う様子の葉山を家へ送る車中、葉山が義父と会ったことを話し始めた。
病んでいた妻が回復してきたので、またやり直して欲しい、戻ってくる気はないかとお願いされたのだった。
「僕だけが前に進んでなかった。妻に会いに行きたい。」
妻とは終わった、と聞かされた泉は、離婚していなかったのかと問いただす。
「君に何度も話そうとした、ごめん。」
葉山はただ、謝るばかりである。
恋人
疲れ切った泉は、自分に思いを寄せてくれる小野と付き合うようになったが、泉は葉山への思いを断ち切れずいた。そして、そのことで小野は不安になり泉を束縛するようになった。
突然の悲劇
学園祭は無事成功した。
それから数日後、演劇部員である高校生の柚子が橋から転落死した。
葉山から連絡を受けた小野と泉は病院へ向かった。
自殺だった。
学園祭の前に柚子は見知らぬ男に襲われた。
そのことを誰にも言えず、絶望と葛藤の中、自殺したのだった。
抑えられない気持ち
柚子を救えなかったとショックを受ける葉山のそばにいたい、と泉は葉山といることを選んだ。
小野は、泉を引き留めようと必死だった。
自分の思いが伝わらない悔しさと怒りから泉を罵倒し、土下座しろと言ったが、泉は葉山の元へ行けるなら、と従う。
泉の思いが絶対に自分に向かないと痛いほど理解した小野は別れることを受け入れた。
小野と別れた泉は、葉山の元へ向かった。
真実
しばらくして柚子の自殺から立ち直った葉山は、妻への本当の思いを泉に語った。
妻の心を守れなかった悲しみの中、泉と出会ったこと。
あの時の自分にとって、泉は必要な存在だった。
だけど、「君への思いは恋ではなかった」
そして、葉山は妻とやり直すと言った。
別れ
最後にと、泉は葉山との時間、葉山の全てを自分に刻むため、葉山と泉は体を重ねた。
雨が上がった眩しい朝、帰る電車から見える、葉山が遠くなっていく。
有村架純、坂口健太郎の演技がすごい
葉山に対する一途な思いを、鬱陶とした表情と淡々とした口調で表現している。
また、泉に対して煮え切らない態度の葉山への憎しみに近い愛情の繊細な気持ちの揺れ動きが画面を通して伝わってくる。
泉に対する小野のそばにいたいという気持ちが強くなり、徐々に支配へと代わり、感情をむき出しにして泉の心を繋ぎとめようと怒りヒステリックになる場面は、演技をしているように見えないほどだ。
この二人の演技力と全体を通して、曇りと降り続く雨が多い閉塞的な印象を持たせる演出が「ナラタージュ」という映画が高評価された理由である。
生きる希望と依存
泉の「先生、私には(生きる意味、希望は)あなたでした」というセリフ
葉山の「君への思いは恋ではなかった。けれど、あの時の僕にとって君は必要だった」というセリフから、お互いが依存状態にあったことがわかる。
そして、お互いが依存しているだけで、それは愛ではなかったように感じる。
泉が、葉山を求めたのは、これから先、自身だけで生きていく勇気がなかったということと、葉山にとって自分が生きる希望となっていたことを知っていたからだ。
弱い二人はお互いの自尊心を保つため、お互いを利用していた。
小野が泉に対して、「ただ隣にいたい」という純粋な気持ちが愛だったと思う。
感想
泉と葉山の関係にモヤモヤする違和感と、感情移入できない恋愛観の原因は、そもそも二人は恋愛をしているのではなく、お互いに依存しているだけであったからだ。
それでも、お互いに依存しお互いを必要とする関係性から高ぶる感情は、愛に近い感情として錯覚させる。そして、見る人によれば、この関係も愛だと解釈するだろう。
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カップルにおすすめ!ウラジオストクを巡る2泊3日のモデルコース
ウラジオストクは、成田空港から直行便で往復およそ35,000円(2019年8月中旬頃)、フライトはたったの2時間半で行くことができます。
なので海外旅行に行きたいけど、そんな貯金はない。もしくは忙しくて、長期休暇が取れない方にはウラジオストクへの旅行をおすすめします。
※写真は全てSonyのα7 III https://amzn.to/2PQzOuL)で撮りました。
今回は、お金も時間もかけずにウラジオストクを楽しめるモデルコースをご紹介。
1日目(移動日)
ウラジオストク国際空港から市内へ移動
(日本・成田空港14:05発、ロシア・ウラジオストク国際空港17:25着)
すでに夕方なので、空港から市内へ移動して夕食にします。
市内まではおよそ1時間30分。
市内・ウラジオストク駅に向かう107番のミニバスに乗車します。
18:00までは30分に1本で、それ以降は最終22:00まで1時間に1本となります。
料金180ルーブル※スーツケース1個につきプラス95ルーブル
到着すると、かの有名なレーニンがお出迎えです。
ノスタルギーヤで夕食
夕食は、ウラジオストク駅から徒歩5分のノスタルギーヤで。
本格ロシア料理を楽しみ、ホテルで明日の鋭気を養います。
レストラン詳細は以下の記事でご確認ください。
2日目(午前)
トカレフスキー灯台へ
ピラジョーチニッツァのピロシキ
朝食にピロシキをいただきます。
ピロシキとはロシア風揚げパンのことで、カレーパンのルーツであると言われています。
ウラジオストク駅から徒歩2分の所にあるピラジョーチニッツァでピロシキを購入。
日本語のメニューがありがたいです。
そして、ピロシキ1つ35ルーブルという安さに驚きです。
トカレフスキー灯台
市内バス59番に乗ってトカレフスキー灯台へ
ウラジオストク駅から歩いて10分にバス乗り場があります。
市内バスは一律23ルーブルです。
日本同様、支払いは降車する時になります。
出発から20分で59番バスの終点に到着します。
トカレフスキー灯台はバスの終点からおよそ20分歩きます。
10分ほど歩くとオクトパスカフェというレストランが見えてきます。
ここではロシア料理のボルシチが堪能できます。
注文したボルシチにはパンがふた切れついています。(450ルーブル)。
オクトパスカフェを出て、さらに10分歩くとトカレフスキー灯台に到着です。
オレンジの帽子を被っているような灯台です。
もし晴れていれば、白とオレンジが色鮮やかに映えることでしょう。
さらに干潮であれば、灯台までの道が現れます。
帰りも行き同様市内バスを利用して59番(もしくは69番)に乗り、ウラジオストク駅へ帰ります。
2日目(午後)
中央広場、グム裏、遊覧船
中央広場
ウラジオストク駅から歩いて10分のところに中央広場があります。
中央広場を見て回ったり、近くのウラジオストク土産が買えるヴラドギフツに足を運んでみても良いでしょう。
ヴラドギフツでチェブラーシュカのキーホルダーをお土産に買いました(50ルーブル)。
グム裏
広場からおよそ徒歩4分のところにあるグム百貨店の路地裏(グム裏)。
おしゃれなレンガ通りには、カフェや雑貨屋さんがあります。
ビューロナホーダグという雑貨屋さんには、キリル文字を用いた商品が置かれています。
お腹をすかしていている看板犬
青で統一された内装と中央にあるブランコがこのお店の特徴です。
遊覧船
グム裏から歩いて10分のところの遊覧船乗り場へ向かいます。
遊覧船乗り場はC-56潜水艦の向かいにあります。
周遊1時間800ルーブルで、夏期は毎日11:00から19:00まで運行しています。
湾に面するウラジオストクならではの観光ができます。
遊覧船乗り場内
ルースキー大橋が見えます。
停泊している軍艦を船上から見ると迫力があります。
海鳥たちがパンくず欲しさに近寄ってきます。
ルースキー大橋の下を通ります。
2日目(夜)
スボイフェーテ で夕食
ウラジオストクでは、午後7時になっても日が高いままです。
写真は午後7時〜8時(夏)の噴水通りの様子です。
噴水通りまでは、遊覧船乗り場から歩いて20分ほど。
スボイフェーテは噴水通りにある人気のレストランです。
スボイフェーテの詳細はこちら。
3日目(移動日)
3日目は移動日になります。
(ロシア・ウラジオストク国際空港11:25発、日本・成田空港13:10着)
アエロエクスプレス
ウラジオストク国際空港までの所要時間54分のアエロエクスプレスに乗って帰ります。
ウラジオストク駅の隣に乗り場があります。
料金は230ルーブルになります。
アエロエクスプレスはウラジオストク駅発が1日5本しかありません。
(7:10発、9:02発、11:51発、16:00発、18:00発)
余裕を持って7:10で向かいます。
以上、2泊3日のウラジオストク旅行でした。
ウラジオストク旅行の魅力をまとめると、
フライト時間がたったの2時間半
往復およそ35,000円
食事、交通料金が安い
観光地がほとんど徒歩圏内
コスパよく海外旅行が楽しめます。
参考にしてください。
今回の旅で初めてガイドブックを持参しました。この本はコンパクトにウラジオストクの情報がまとまっていて大活躍したのでおすすめです。
17 地球の歩き方 Plat ウラジオストク (地球の歩き方 Plat 17)
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ウラジオストク駅から徒歩で行ける!おすすめのレストラン4選
ロシア・ウラジオストクは、成田空港からたった2時間半のフライト、さらには、2017年8月よりネットで、電子簡易ビザが申請できるようになったことから、身近なヨーロッパとして注目を集めています。
さて、ウラジオストクへ行くことを決めたものの、英語圏ではないロシアへの旅行は不安いっぱいですよね。
今回はウラジオストクのレストランで英語は通じるのかなどを含めて、ロシア料理を堪能することができるおすすめのレストランを4つ紹介します。
※料理の価格はメモを取っていなかったので、記憶を頼りに記載しています。
だいたい合っていると思いますが、参考程度にしてください。
ノスタルギーヤ
雰囲気 ★★★★★
味 ★★★
両隣には韓国料理屋と24hコンビニエンスストアがあります。
入口は木に囲まれ、高級料理店のような店構えとなっています。
近くにはレーニン像があるので、ちょっと寄り道して観光してはいかがでしょうか。
雰囲気
シャンデリアがあるヨーロッパ風の内装。
4人がけテーブル席とソファー席があります。
店内は程よく広いので、窮屈な印象もなくありませんし、清潔感があって居心地が良いです。
また、注文する際は、英語ができる店員さんがすぐに気づいて対応してくれます。
さらに、写真付き日本語のメニューがあります。
味
注文すべき料理は「ビーフストロガノフ」です。
じっくり煮込まれた柔らかい牛肉と、マッシュポテトの相性が最高です。
他の店でも「ビーフストロガノフ」を食べましたが、ノスタリギヤが1番です。
ちなみに、私が注文して後悔した料理がこれです(料理名ど忘れしました)。
かなりしょっぱい薄いベーコンのようなものが、口に合わず、1枚も食べきれませんでした。
そのほかに、ペリメニ、鹿肉のスープを注文しました。
どちらも美味しくいただきました。
大人2名で1,500ルーブルあれば、ビール付きで満足な食事ができます。
アクセス
ウラジオストク駅から徒歩2分。
営業時間は9時から22時まで。
※最終入店時間は21時まで。
ポルトフランコ
雰囲気 ★★★
味 ★★★★
ポルトフランコは、中央広場の向かいに位置する1919年に開店しました。
ファストファッションのお店Terranovaが入っている建物の右がポルトフランコになります。
地下階段をくだって行くとお店の入口があります。
雰囲気
店内は広く席数が多いです。
客層の多くはアジアからの旅行者でした。
コンセプトが謎な壁画に囲まれて食事をとりました。
ロシア美術、ロシア宗教について不勉強だったので、壁画の人物たちが何を意味しているのか分かりませんでしたが、独特な雰囲気は感じることができました。
メニューは写真付きの英語なので、指差しで簡単に注文できます。
味
価格はノスタルギーヤなど、他のお店より高めの設定です。
美味しいですが、量は少ないです。
写真は、サーモンが入ったブリヌイとタルタルソース(300ルーブル)。
ブリヌイは、ポピュラーなロシア料理です。
その他、ビール(350ルーブル)、アスパラのソテー(200ルーブル)、チキンとポテトのグリル(700ルーブル)を注文。
アスパラのソテーが一番美味しかったです。
ポルトフランコはメニューが豊富で、美味しいですが、価格設定が高めかつ量が少ないので、貧乏旅行人向けではありません。
アクセス
ウラジオストク駅から歩いて15分ほど。
中央広場からであれば、地下通路をとおって2分ほど。
営業時間は11時から24時。
ローシキ ・プローシキ
雰囲気★★★
味★★★★
ポピュラーなロシア料理の1つである、ペリメニが食べられるお店。
多数の種類の手作りペリメニが楽しめます。
ライトグリーンの地下へつながる入口が目印です。
雰囲気
壁にかけられた装飾が特徴的です。
メニューは英語で書かれており、店員さんがある程度英語を使えます。
利用客のほとんどが観光客なので、慣れているようです。
味
ランチセットを頼みました。
サラダ、スープ、ペリメニ、ピロシキがセットで350ルーブルでした。
それぞれ4種類ずつから選べるので、自分好み組み合わせを食べることができます。
ディルという香草が入ったスープがとても美味しかったです。
初めて食べる「ディル」の、ほろ苦さと鼻を通る爽やかな風味がとても気に入りました。
ペリメニを見たとき、日本人に馴染みのある水餃子を思い出しました。
食感はモチモチの皮と、ジューシーな具が入っていて、まさに水餃子。
普通に美味しかったです。
お手頃価格で、お腹も十分に満たされます。
アクセス
ウラジオストク駅から歩いて15分。
中央広場からは歩いて5分。
営業時間は月曜から金曜までが、8時から24時。
土曜、日曜は9時から24時。
スボイフェーテ
雰囲気 ★★★★
味 ★★★★
噴水通りにあるヨーロッパ風のおしゃれな人気レストラン。
人気の観光地である噴水通りにあるため、客の入りも良く、店内は賑わっていました。
雰囲気
可愛らしいテーブルや椅子、壁には絵が飾ってあります。
女性客が多く、さらには1人旅と思われる日本人女性もいました。
落ち着いて食事ができる雰囲気です。
テーブルにつくと、店員さんに英語で「出身は?」と聞かれます。
「日本人」と言うと、写真付きの英語のメニューが出てきます。
味
ビーフストロガノフのお肉が柔らかく、上品な味。430ルーブル。
ボルシチはさっぱりとして飲みやすく、付け合わせのサワークリームを入れると程よい酸味が加わります。290ルーブル
メニューの数ある中で選んだクリームチーズのパスタは正解でした。
300ルーブル。
自家製のブラックベリージュースは正直、薄いミニッツメイドです。150ルーブル。
総合的に判断すると、味、量、値段は大満足です。
雰囲気も良いので、ウラジオストクで1番おすすめしたいレストランです。
ただ人気店なので、外で待つ可能性がありますが、良いレストランですから待ちましょう。
アクセス
噴水通りにあります。
ウラジオストク駅からは徒歩15分。
中央広場からは徒歩5分。
営業時間は11時から翌1時。
番外編
ウラジオストクのレストランも素敵だけど、ホテルでスーパー買ったキャビアとビールを堪能するのもおすすめです。
ウラジオストク駅から出れば、目の前にガラス張りの三角形の建物が見えます。
その建物の一階がスーパーです。
ウラジオストク駅から、利用しやすい近さです。
買ってきたもの
キャビア 99ルーブル
ビール75ルーブル、サワークリーム100ルーブル
ポテト35ルーブル、ピロシキ35ルーブル(※ピロシキはピラジョーチニッツァで購入)
パン10枚入り40ルーブル
ウラジオストク旅行での思い出を振り返ってみると、キャビアをスプーンいっぱいにすくって食べた、この日の食事が一番印象に残っています。
ホテルで食べるご飯もいい思い出となりますので、あえてレストランに行かないこともおすすめします。
今回の旅で初めてガイドブックを持参しました。この本はコンパクトにウラジオストクの情報がまとまっていて大活躍したのでおすすめです。
17 地球の歩き方 Plat ウラジオストク (地球の歩き方 Plat 17)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2018/04/19
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動画編集のためにMacBookPro15インチ2019年モデルを1ヶ月使ってみた感想
MacBook Pro 15インチの2019年モデルを1ヶ月使ってみた。
今まで使っていたパソコンは、MacBook Pro 13インチの2013年モデル。かっこいいからという理由だけでMacを買った。スペックなんてまったく気にしなかった。
(これが6年間も愛用していたMacBook Pro 13インチ。ところどころ深い傷がある。)
それでも「Pro」を買っていたこともあり、2019年から僕が動画編集を始めたときも問題はなかった。ところが、徐々に動画編集が複雑になるにつれフリーズを繰り返し、いよいよスペック不足だなと判断して泣く泣くリストラした。
そして、新しく買ったのが、MacBook Pro 15インチ。
(左の13インチより、右の15インチの方がひとまわり大きい。)
MacBook Pro にした理由
僕は旅行することが多いので、デスクトップではなくノートパソコンにする必要があった。同時に、動画編集がしたいのでそれなりに高いスペックは必須で、Apple製品だとMacBook Proに絞られた。
他にも、MouseコンピューターなどのBTOも検討した。Macより安くてスペックが高い製品もあるけれど、残念ながら持ち運びたいと思えるデザインのものがなかった。
ということで、ハイスペックでかっこいいからMacBook Proを買うことに決めた。
15インチにした理由
MacBook Proに決めたけど、まだまだ決断は続く。
MacBook Proには13インチと15インチがある。どちらにすべきか。
今までは13インチで動画編集をしていたため、画面のサイズとしては13インチで必要十分かつ小さい方が持ち運びに便利かなと思っていた。しかし、スペックを比較すると断然15インチの方が高かったのでそっちにすることにした。
動画編集にはスペックは高いに越したことはなく、15インチサイズでも十分持ち運べると判断した。
カスタマイズしたスペック
MacBook Proを買うときは自分好みのスペックにカスタマイズして注文できる。
僕が購入したMacBook Proのスペックはこんな感じ。
CPU : Intel Corei7 2.6GHz 6コア
メモリ: 32GB
グラフィックス : Radeon Pro 560X
ストレージ : 512GB SSD
キーボード : US
それぞれのスペックを選択するときは、動画編集する最低限の基準を満たしつつ、予算の許す限り良いものにした。
これで総額335,800円(税抜き)。
使ってみた感想
持ち運んで旅先で動画編集をしたいという僕の希望が満たされたので、本当に買って良かった。
Premiere Pro CCを使って編集をしているときに、これまではプレビューの画質を4分の1に落としてもカクカクしていたので、ひどいときはアニメーションの動きを確認するためだねにわざわざ書き出していた。それが今は、フル画質でもアニメーションが動くようになった。
また、書き出しの時間も大幅に短くなった。同じデータで比較してないので正確なことは言えないけれど、これまで40分近くかかっていたような動画が10分で書き出せるくらい早くなった。
動画編集をやっている人は、効率を上げるために細かいショートカットとかを覚えるよりも先に、できるだけスペックの高いパソコンを購入することをおすすめする。
一緒に買って役立ったもの
Apple Magic Mouse 2 - シルバー
マスクをかけたりシェイプレイヤーの編集なんかは、トラックパッドよりもマウスの方が快適。
Appleのマウスは初めてつかうので、初めは操作方法に戸惑ったけど、すぐに慣れて快適に操作できるようになった。
Apple USB-C - USBアダプタ
USB-CとUSBつなぐやつ(https://amzn.to/30HMxAB)
マウスをペアリングするために、最初だけMacBookと接続する必要があるけど端子がUSBだったので、CSBCからmicroUDBにつなぐためのケーブルを買った。
(MacBook Pro 15インチにはUSB-Cが両側面に2つずつついてる。”普通のUSB”は無い。)
エレコム マウスパッド
マウスパッド(https://amzn.to/2JIjFTe)
マウスパッドにこだわりはなかったので、安くてデスクに馴染むものにした。tomtoc
360°保護 耐衝撃 ラップトップ スリーブ
以前まで使ってたMacBookはそのままリュックに放り込んでどこへでも行っていたけど、せっかく新しいMacBookを買ったので、衝撃やキズからしっかり守れそうなケースを買った。
このままでも持ち運べるし、かなりいい感じ。
E-PRANCE
MacBookを冷却する台(https://amzn.to/2LyCEBG)
動画の書き出しのときなんかに、Macのファンが必死で動き出すのを抑制できる。
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【Netflixおすすめ】シンプルな音とせいいちの綺麗な歌声「南瓜とマヨネーズ」
「南瓜とマヨネーズ」
監督:冨永昌敬
主演:臼田あさ美、太賀
★★★★☆
無駄なBGMを挟むことなく、強調されたような生活音と無音で、適度な緊張感を持ちながら進んでいくストーリー。
臼田あさ美が演じるツチダは、ミュージシャンを目指すせいいちを食べさせるために水商売のバイトをしている。つまりせいいちはヒモ。
ツチダは偶然、昔好きだった人に合ってしまう。
ちゃらちゃらしていて、絶対にうまく関係が続いていくことは無いと分かりつつも、揺れ動くツチダの心。
「せいいちが振ってくれたら楽なのに。」
自分勝手だけど、このセリフに過去の自分を重ねてしまった。
この映画の最大のカタルシスは、せいいちがツチダに歌うところ。
せいいちは、最初にギターを手に取るけど、思い返したように楽器を変える。
僕の知識が無さすぎて、なんて名前の楽器か分からないけど、ドラム?太鼓?みたいな楽器を使って歌う。
このシーンで、今までこの映画がシンプルな音を貫いてきた理由が分かった。
もし途中で退屈に思っても、せいいちが歌うシーンまでは見てほしい。
つい涙が枯渇した僕もグッときた。
またふとこの映画を思い出すときが来るんだろうなと予感した、心に残る映画でした。
やるべきことを未来の自分に押しつけて生きる。「明日クビになりそう」
「明日クビになりそう」
著者:サレンダー橋本
巻数:1巻(2019年5月1日時点)
★★★☆☆
ストーリー
ウォーターサーバー会社の営業である宮本は、仕事をサボって個室ビデオに行ったりする、とにかくダメなやつ。
焦って漏らしてる宮本
ダメっぷりは凄まじく、忘年会の店の予約を忘れたり、仕事中に資料を作るフリをしてブログを更新したり。
上司の悪口ブログを更新中の宮本
1巻には、このようなダメエピソードが短編で31話描かれています。
とにかく宮本の仕事ぶりがヤバすぎて、自分がよくできた社員だと思えます。
印象に残ったひとコマ
オレはいつも目の前の仕事をやらない理由を血眼で探し
少し未来の自分に全てを押しつけて生きているんだ
全編を通して宮本のダメっぷりに笑っていたけど、この言葉だけ思い当たる節がありすぎて笑えませんでした。