【おすすめ】本が読みたくなる本まとめ
読書をしていると、読めば読むほど本が読みたくなる本に出会うことがあります。
本を読んでいる最中にも関わらず読書熱が高まって、もう1つの体で2冊同時に読めたら良いのに!って思うくらい本を読みたくなります。
何冊になるか分かりませんがこのテーマでまとめてみたいので、思いつく度、出会う度にここに追加していきます。
まずは1冊目。
なかなか暮れない夏の夕暮れ
「人生」と「読書」が織りなす幸福なとき。
本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、
娘の波十、友だちの大竹と淳子……
切実で愛しい小さな冒険の日々と
頁をめくる官能を描き切る、待望の長篇小説。
江國香織さんの長編小説です。
本書についてはすでに記事を書きましたが、それよりもAmazonの商品紹介(https://amzn.to/2NqR180)に書いてある石井さんの評論が素晴らしいので、そちらを読んでもらえれば良さが伝わると思います。
自分の記事は読み返すのが怖いです。
良さが伝わるかどうかは石井さんに託したいと思います。
僕がこの本に出会ったとき、あれだけ好きだった小説をほとんど読まなくなっていた頃でした。
小説はエンターテイメントの側面が大きく、それよりも自分に知識を付けるために「勉強」になりそうな本ばかり選んで読んでいて、小説を読む時間がもったいないとさえ思っていました。
ある日、ふと新宿の紀伊國屋書店に入ると、「なかなか暮れない夏の夕暮れ」という長いタイトルで綺麗な装丁の本が平積みになっていました。
著者を見ると江國香織さんではありませんか。
それまで江國香織さんの本はかなり読んいて好きだったので、自然と手に取り購入しました。
ぐさりとえぐるような文章が読んでて気持ち良いです。
この記事とは関係ありませんが、下の文だって最高じゃないですか。
これを思い返して何度勇気付けられたことか。何度悲しい気持ちになったことか。
どっちみち
百年たてば
誰もいない
あたしもあなたも
あのひとも
「すみれの花の砂糖づけ」(https://amzn.to/2mwuKKR)より引用
本書では、小説の中の主人公が読んでいる小説を読むことができます。
「はてしない物語 」のような感じです。もっとリアリティがありますが。
小説が大好きな主人公と一緒に読書をすることで、久しぶりに小説ならではのトリップ感を味わうことができました。
分かりますか?完全に小説の世界に入り込んでしまう、あの没入感です。
現実は夏だけど、物語の舞台が冬であれば頭はそちらにトリップします。
ところが、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴りふと現実にもどると、まだ雪景色を若干頭に残しながら「そっか、夏か。」と気づくような。
そんな楽しさを思い出させてくれた本書は、まさに本が読みたくなる本でした。
こんな感じで本が読みたくなる本を、随時更新していきます!
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