東京のOLがハンターになってジビエを食べる「狩りガール」
「狩りガールが旅するおいしいのはじまり」
著・あり
まんが・新岡 薫
協力・一般社団法人大日本猟友会
鹿肉の魅力
東京のOLが、偶然食べることになった鹿肉があまりにも美味しくて、「おいしいのはじまり」を知りたくなってハンターになる話です。
本書の半分以上はジビエ(鹿肉)のおいしいお店や、その店主について。
鹿肉は高タンパク、低脂質、ミネラル豊富なんだとか。
読んでいるうちに鹿肉が食べたくなること間違いなし!
巻末にはおすすめのジビエ料理屋や、メニューまで載っています。
僕も以前、狩猟者の集まり(僕は狩猟免許を持っていませんが)でジビエ料理を食べる会に参加したことがあります。
カルガモの焼き肉、熊汁などなど、今まで食べたことのないものばかりを食べました。
ただ、シカ刺しだけは手をつけないでおきました。なぜなら、信頼してる狩猟者が「俺はシカ刺しは食べない」と言っていたからです。
本書を読んだら、その理由が書いてありました。
シカに限らず動物は、腸管出血性大腸菌、E型肺炎など食中毒の病原物質を保菌していて、鮮度は関係ないし冷蔵・冷凍も関係ないとか。
いやー、助かった。
OLが狩猟へ
本書の残り半分は東京のOL(ありちゃん)が狩猟免許を取って、実際に北海道に狩猟に行く話です。
狩猟免許を取るための時系列や、かかったお金、苦悩なんかも描かれていました。
ありちゃんの狩猟の様子は「ありちゃん日記」(http://kari-girl.com/diary/)からも読めます。
ところで、銃を持って飛行機に乗るときってどうするかしってますか?
航空会社の鍵付きケースに入れるんだそうです。
銃を持って飛行機で東京から北海道に行き、狩猟するってかっこいいですよね。
さて、ありちゃんは自分の手でシカを捕らえることができたのか。
結果は本書を読んでいただくとして、とてもほんわかした絵柄で狩猟の魅力をジビエという切り口から描いている作品です。
くいしんぼうのあなたにおすすめです!まずはジビエ料理屋に行こう!