読書の仕方

フジワラヨシトです。

他の人のトイレの仕方って知っていますか?

トイレの仕方は、小学生にもなれば教わらなくなります。他の人がしているところも、(男子の立ちションを除いて)見ることがありません。そうして身につけたあなたのトイレ作法は、きっとすごく個人的なものです。

 

本の読み方も同じです。ブラックボックスになっています。僕はみんながどんな風に本を読んでいるか気になって仕方がないので、まずは自己開示。僕がどのように本を読むのかを考えてみます。

本の選び方

僕の本の選び方は2種類あります。「たまたま」と「おすすめ」です。

「たまたま」は、本屋で起こります。本屋でタイトル、表紙、陳列などから、たまたま気になる本があればとりあえず買います。この方法だと、新しい作家やジャンルに出会えることが多く新鮮です。また、予備知識がないため、スリルのある読書ができます。

「おすすめ」の場合、Amazonで買います。誰かがおすすめしていた本で読みたいと思ったり、ある本から派生的に読みたくなった本はAmazonの欲しいものリストに入れてあります。この中から順次kindleや紙の本で注文します。

カバーをかけるか

ブックカバーはつけません。それどころか、本についていたものも外してしまいます。読むときにズレたりして邪魔だからです。ただ、恥ずかしい本を電車などで読むときには、カバーをつけることがあります(LOVE理論とか)。その本を読んでいることがバレたくないという自意識のせいで、読書に集中できないことがあるからです。まあ最近はkindleで読むことが増えて、この悩みはなくなりつつあります。

音読か黙読か

これは、脳内での話です。脳内で声にだして読むのか、速読のように字を見て理解するかです。

ぼくは小説のときは脳内音読をして、ビジネス書などはサーっと字を目で追って理解します。ビジネス書は内容が理解出来ればいいのですが、小説は娯楽です。音読をする事でイキイキするリズムや情景を楽しみます。情報を得るというより、「無駄」を楽しんでいるのです。

声に出して読みたい日本語

この本は、音読のリズムを楽しむのにおすすめです。

文体派かストーリー派か

どちらかと言えば文体派です。どんな話かというよりも、どのように文章で表現しているのかに興味があります。次々に文字が無くなっていく世界を描いた筒井康隆の残像に口紅を (中公文庫)では、いかに残りの文字で描写しているのかを楽しむ事ができます。例えば、「あ」が消えたら「朝」とは書けないので、別の言い回しをしなければなりません。途中、長々と性的な描写をするところがありますが、文字がだいぶ無くなっていたのに、さすがのプロ技でした。

本の処分の仕方

僕の家には本棚がありません。あるのは、積読本を置くためのカラーボックスと、生涯ベスト級の本を入れる無印良品の箱だけです。本は箱に入る分しか所有しません。kindleで読んだ本でも、ベスト級に認定された場合、紙の本を買って箱に入れます。入りきらなくなると、誰かが追放されます。とっても厳しい世界です。

 

 

5つのテーマで考えてみましたが、切り口はもっともっとあると思います。みんなどんな風に本を読んでいるのか、気になって仕方がありません。