【Netflix】ブラックミラー「ホワイト・クリスマス」で流れていた音楽が良い(ネタバレあらすじ)
ブラック・ミラー
シーズン2 エピソード4
「ホワイト・クリスマス」
★★★★☆
物語が何重かの構造になっていて、(途中から予想はできるものの)全体の構造が見通せた最後にはあっと驚くし、オチも「ブラック・ミラー」らしくハッピーエンドとはいかずにこちらの気分を害してくるあたりが最高でした。
どのエピソードも間違いなくおもしろい「ブラック・ミラー」ですが、「ホワイト・クリスマス」はその中でもよくできていると思います。
また、劇中で流れていたWizzerdの「I Whish It Could Be Christmas Everyday」(https://amzn.to/2PiGJbx)という曲は耳に残って何度も聞きたくなってしまいました。
さて、ここからはNetflixで観てなくても観た気になるようにストーリーをネタバレしていきます。
クリスマスの朝、男2人が過去について話始める
同じ家に住んでいる2人のマシューとジョーが、5年経ってようやく互いの過去の話をし始めます。
それまではほとんど会話をしていなかったようです。
マシューの過去
①恋愛サービス
相手の目で見ている映像を自分のモニタに写すアイリンクという機能を使うことで、モテない男性に逐一音声で指示しながら、女性を誘うためのアドバイスをします。
(服装を選んであげているところ)
しかし、サービスを受けていた男性が上手くいきそうだった女性に殺されてしまいます。
あせって証拠隠滅を図ったマシューでしたが、妻に自分がどんなことをしていたかバレてしまい、激昂した妻はマシューをブロック(※)します。
※ブロック:Z眼を埋め込んでいると使える機能で、対象の相手が影にしか見えなくなり、音声も聞こえなくなる。相手からも同様になる。
②Cookieをプログラムする本業
Cookieとは疑似頭脳のプログラムで、1週間程度自分の頭の中にパチンコ玉のようなものを入れておくと、そこに思考を取り込むことができます。
簡単に言うと自分の思考を持ったアレクサを製造できます。
(自分のコピーは卵型のデバイスの中に入れます)
コピーが行う仕事は本物の自分のアシスタントで、家中の電化製品をコントロールすることです。
しかし、コピーも自我があるためそんな仕事をしようとはしません。
そこで「調教」するのがマシューの仕事です。
(卵の中から見たマシュー)
Cookieの中は時間を自由に調整できるため、真っ白の何もない空間で6ヶ月間放置(現実では1分程度)したりすることで、疑似頭脳は仕事を懇願するようになります。
ジョーの過去
子供を生みたくないという彼女と口論になり、ついひどいことを言ってしまったジョーは彼女からブロックされます。
(彼女の目から見たマシュー)
彼女は毎年クリスマスを実家で過ごすことを知っていたので、影だけでも見ようとジョーは毎年こっそり彼女の実家の近くに行きます。
彼女は結局子供を産みましたが、ブロックは子供にも及ぶため顔を見ることができません。
数年経ったある日、突然彼女が列車の事故に遭い死亡し、ブロックが解除されます。
次のクリスマスにスノーボールを子供に渡しに行きますが、こちらを振り向いた子供の顔がアジア系で、彼女が浮気をしていたこと、自分の娘で無かったことに愕然とします。
そして、衝動的に彼女の父親をスノーボールで殴り殺害、翌日助けを呼びに行った娘は寒い雪の中で死んでしまいます。
ジョーが殺害を認める
マシューはCookieによってジョーに自白させようとしていたのです。
実際はたったの70分ですが、システムの中では5年もかけて。
現実のジョーーは刑務所の中にいます。
エンディング
マシューは警察に協力したことで釈放されるかと思いきや、「覗き」と「殺人の通報をしなかった」ことで、全員からブロックされるという罰を受けます。
(全員からブロックされたクリスマス)
ジョーの自我を持ったコピーは、クリスマスの間現実の1分が1000年となって、事件現場に放置されます。
何度もリピートされるスノーボールの映像と共に流れるWizzerdの「I Whish It Could Be Christmas Everyday」はなかなか強烈です。
以上、ブラック・ミラーより「ホワイト・クリスマス」でした。
聖なる夜はぜひカップルでご覧ください。
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