今ある自由を目一杯使わなければと思わせてくれた「刑務所いたけど何か質問ある？」の感想

「刑務所いたけど何か質問ある？」は、堀江貴文さんが刑務所にいたときのことをマンガにしている。

１話あたり４〜５ページ程度で、さくさくと刑務所ライフを覗き見ることができる。

刑務所あるあるについては、「東大から刑務所へ」にも書いてあったことをより詳細に知れた。

長野刑務所はご飯が美味しいことで有名らしいが、メニューを見てみるとたしかに僕の晩御飯より断然美味しそうだったりする。

土用の丑の日にはうな丼が出たり、秋には栗ご飯が出るそうだ。

幸せの閾値が低くなっている堀江さんが、チューペット１つを刑務官に取っておいてもらっただけで喜んで１話のエピソードになっているあたりが見どころである。

他には、面会に訪れる数々の著名人の個性が爆発している。

堀江さんが痩せたことをいじるひろゆきさんや、朝ナマの力強さをそのまま持ってきた田原総一朗さん、刑務所がざわつきそうなGLAYのTERUさんなどなど。

マンガに描いてあるだけでもこれだけの人が面会に来てくれていることから、いかに堀江さんが愛されていたのかが分かる。

羨ましい。

僕が刑務所に入ったらいったい何人が面会に来てくれるのか、、、。

本書を読んで、普段あまり刑務所のことを知る機会がないぶん、野次馬的におもしろがることができた。

が、それだけではなく今ある自由を目一杯使わなければと思わせてくれた。

どう考えても絶望しそうな刑務所の中でも、メルマガを書いたり、新聞で情報収集をしたり、たくさんの人に会ったり、読書をしたりする堀江さん。

刑務所に比べたら不自由がないはずの「シャバ」にいる人は、もっといろいろできることがあるのではないか。

現在の生活に不自由や不満を感じている人がいたらぜひ読んでみて欲しい。

現状は変わらないかもしれないけれど、もしかするとちょっとだけ気分が軽くなるかもしれない。