【Voicy文字起こし】「児玉健の遊び人トーク」#21 遊びとお金|自分のお金の価値
Voicyで配信されている児玉健さんの「児玉健の遊び人トーク」より「#21 遊びとお金|自分のお金の価値」(2月14日公開)の文字起こしです。
Text by ふじわらよしと( @FujiwaraYoshit0 )※加筆、修正、太字等の編集をしております。
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#21 遊びとお金
児玉健の遊び人トークでございます。今日もVoicyやっていきましょう。今日は「お金と遊び」について。
独立して変わったお金の価値
この7年間、僕は独立して遊びを仕事にしてきて思ったことは、すごいお金の価値が変わったんです。説明するのは難しいんだけど、お金の事をいっぱい考えていろんなことをやってきた。そのおかげでお金に対しての概念はすごく変わってきたんです。
社会人を6年間したときのお金っていうのは、給料が毎月支払われて、ある意味安定したもの。それを使って遊んだり家賃払ったりしていく。年収とかボーナスが上がったり下がったりていうことはあって、もちろん上がると嬉しい。
他の人よりもらってるとか、一般企業の中では良い方だとか。将来的には誰も1000万は超えないような業種だとか、どこ行けば1000万超えるとか。なんかそういう概念でした。
でも仕事を辞めてから、完全な無収入生活を1年3ヶ月続けた中で見えてきたものっていうのは、これだけは使わないとストレスになるという…僕は無駄遣いする方じゃないので、普通に生活していて、だいたいこれくらいのお金を使うんだなっていうのを知りました。
東京でギリギリ生きていくには、例えば家賃はここまでの距離離れてこれぐらいの家に住んでご飯食べて、節約はめちゃめちゃするわけじゃないけど贅沢もしないっていう感覚。
普通に暮らしててこれぐらいは使うんだなーっていうのまず知りました。それがあれば最悪、普通にストレスなく生きていけんのかなと思ったりしてました。
もちろんやりたいことがあればもっとお金を持って使って…無駄遣いとは思わないんですけど、変に節約しなくなるとは思うんですけど。でも最低限そういうことを知ったんです。自分とお金の関係をまずはっきりさせました。これぐらいあれば俺いいっていう感覚。
やりたいことで稼ぐ
そっから遊びを仕事にしていく中で、けん玉パフォーマンスやゲームスペースの運営っていうところで、やっぱり最低限はしっかりと稼がないといけないなと思ってました。
好きになったもの…ドイツゲーム、人狼ゲーム、けん玉パフォーマンスを続ける上で、ガソリンとして必要になってくるので。
ちゃんと稼いでやっていかないとすごく不誠実だなって思ってたんです。
例えばけん玉を続けたいからバイトをするより、そのバイトするお金をけん玉で稼げたらそんな効率良いことはないなと。
けん玉が好きなんだからけん玉を練習したいしけん玉で活動したい。いっぱい本番をやるべきっていう。それを続けるために違うことに時間を使ったら、なんか本末転倒な気がしてて。
もちろんそれがうまくいくなんていう場合…そんなもんアンタがうまくいっただけやろって言われるかもしれないけど、少なくてもそこを狙ってたよ。
最初はそんなことなかったけど、お金を稼ぐってそういうことかなと思っていて、すごく効率よく楽しいことをしながら、それをお金が払われる価値のあるものにして本番をいっぱい繰り返していく。
これが多分けん玉パフォーマンスで上手くなる一番の道だったと思うし、けん玉に対して誠実に向き合うことだと思っていました。お金が稼げないから続けれないっていうのがすごく不誠実だと思っていたし。
ちゃんと稼ぐための料金設定
僕はボードゲームのゲームスペースやるにも、最低こんだけやっていかないと途中で嫌になってくるなと。さっき言った最低限のお金がもらえないとストレスになってしまって、それこそ嫌いになってしまうじゃないですか。
運営をしたりゲームをすることで、いろんなことが絶対にありますから。なんで俺はこんなに一生懸命やってんのにお金がなくて、それに対してストレスが溜まってしまって嫌なことも当然あるでしょう。
俺はお金も貰ってないのに、こんだけ一生懸命やってるのに、なんでそんなこと起こんねんみたいな。その負のスパイラルが怖かったです。ものすごい。
だから最低限ちゃんと稼ぐ。ちゃんと稼ぐための料金設定をする。そしてその最低限ここまでは稼ぎたいというところまでは、誰よりも努力をする。そこに言い訳なんかなくて、努力をするしかないです。
努力の仕方はあると思うんですけど、お金を払って来てくれるからには、120%のパフォーマンスをする。絶対次に来させるパフォーマンスをする。その準備を怠らない。
比べられない価値の提供
終わった後にお金のことを考えさせないことが娯楽だと思うんです。最初はけん玉パフォーマンスにこんだけ呼んで、このお金で違うことして良かったんちゃうかとかって思われたとしても、終わった後に来てもらって良かった。お客さんもめっちゃ喜んでくれた。こんなん見たことないといろんな人に言われたってなると、感動を呼ぶと、お金の事は考えないです。
でもクオリティーが低かったり、どっちでも良かったみたいなことになってしまうと、やっぱりお金で比べられてしまうものなんで、あっちやればよかった。同じお金でこれをすればよかったと思わせてしまう。
これと同じものなんてできへんよとなれば、お金の価値はいったん消えるというか、比べなくなる。比べられなかったらいいんですよ。15万でこういうことができた。
お金はひとつの指標
ZOOMADANKEパフォーマンスで誰もできないことをしてくれたってなると、やっぱりどことも比べられないから価値がつく。とはいえやっぱりお金っていうもの…僕は普通の小市民なんで、ひとつの指標っていったら変だけども数字として出るんで、上がっていくことは魅力。
最初思ってましたよ。社会人のときの年収を絶対に取り戻そうとか。ひとつのチャレンジでしたから。社会人のときは20代にしては普通よりもらってたと思う。それは絶対早く越したいなって思っていた。そういう指標にはなってたかな。
そこは自分を肯定するひとつの点数として、それだけが全てじゃないのはすごく分かってる。僕はやっぱり大金持ちにはなれない人間だし、ならない人間だし。
あんまりもお金を使いたいがために稼いでる人でもないので…さっき言ったストレスフリーのためのお金っていう感覚だから、それ以上の必要がないのかもしれないなとは思う。
僕はもっともっとお金の事をちゃんと考えて、お金と向き合って、お金のちゃんとした使い方や考え方っていうのを身につけなきゃいけないなと思ってます。そういうの考えさせてくれたのは遊びでした。今まで社会人のときは考えてなかったから。
また続編でもやろうかな。難しいね、このテーマは。こんなトコでした。ははは。
けん玉始めてみませんか。
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