【Voicy文字起こし】「児玉健の遊び人トーク」#10 遊びの意味とは|精神的欲求
Voicyで配信されている児玉健さんの「児玉健の遊び人トーク」より「#10 遊びの意味とは|精神的欲求」(2月3日公開)の文字起こしです。
Text by ふじわらよしと( @FujiwaraYoshit0 )※加筆、修正、太字等の編集をしております。
いい声で聞きたい方はこちらから。
Voicyは文字起こしよりアプリで聴いて。
#10 遊びの意味とは
児玉健です。「遊び人トーク」ということで今日もしゃべってきたいと思います。今日は何を喋ろうかなーって帰り考えたんですよ。何しゃべろっかなって考えるのが日課になってくると楽しいです。
おもちゃがめっちゃ好きだった
質問でけっこう多いのが「児玉さんがこういうことを始めたきっかけは何ですか?」とか「勇気を持って自由になろうとしたきっかけは?」とか、独立した時の話ってのは聞かれます。
そもそも僕はバリバリの不動産屋さんだったんです。いきなり娯楽の世界に入りました。もともとエンタメとか娯楽とかゲームの世界にいたわけでは全くなくて、バリバリの不動産屋さんで、宅建持って不動産屋の営業してました。
そして会社を辞めたときに何しよっかなーって考えて、娯楽・遊び・おもちゃとかのエンタメの世界に行きたいと思ったんです。そんときに暇やったんでいろいろ考えたんです。海外旅行をしたりしながら。会社を辞めてから最初の3ヶ月かな。特におもちゃとかのエンタメの世界に入り込もうと思ったのは。
精神的欲求を満たすおもちゃ
僕はもともとおもちゃがめっちゃ好きで、新卒の就職のときにバンダイさんとかのおもちゃ会社、もしくはエンタメ会社に行きたいってずっと思ってたんです。結果いろいろあって駄目だったんですよ。自分の行きたいとこと違うなと思ってやめちゃったんです。
そのときに「あなたにとっておもちゃとは何ですか?」って質問があって、おもちゃがすごい好きだったから…僕はフィギュアとか好きだったんです。どっちかっていうと遊ぶよりはフィギュアを集めるとか。スパイダーマンのフィギュアとかルパン三世のフィギュアとかかっこいいものを集めてたんです。
話を戻すと「おもちゃとはなんですか?」っていう問に、すごく本気で考えて向き合ったんです。そして出た答えが、おもちゃは身体的欲求を全然満たさない。精神的欲求しか満たさない。っていうのがおもちゃの一番の魅力じゃないかなと思ったんです。
どういうことかって言うと、例えば車とか家とか服って何かしらの身体的欲求を満たしますよね。移動するのがしんどいから車に乗るし。雨が降ったり風が吹いたり寒いから家にいるし。裸じゃ寒いから服を着るわけだし。
何かしらの欲求を…服なんかはね、今は精神的欲求を満たすものにもなりつつあるし家もそうですけど、元々は身体的欲求を満たすものです。けっこう世の中にあるものは…食べ物もそうですね。飲みもんだって基本的には身体的欲求を満たすものが多い。
けど、おもちゃに関しては基本的に精神的欲求…無くてもやっていけるし、本当に精神的欲求を満たす純粋なものが多い。そこが一番の魅力かなと思ったんです。なかなかないなと。
精神的欲求だけを満たすもの。スポーツもそうかもね。芸術とかも。おもちゃっていうのは一番わかりやすいなーと思っていて、そういうものを作れたらとか、そういうものに携わんのって素敵やなと思ってたんです。
日本にいたら餓死はしない
それが元々好きだった理由で、今もそれは変わってなくてちょっと発展した。ええ歳になったんでちょっと発展してきたんですけど。僕は辞めてフリーター…フリーターというかバイトしないでただのプーを1年半やってたんです。
不安はあったけど逆に安心もあったんです。それは何の安心かっていうと、俺、日本にいたら餓死はせんなって思いました。親だっているし実家だって関西にあるし。露頭に迷っても食べ物に困って餓死することはないだろうなって思ってました。
バイトすれば、お金を稼ごうと思えば最低限稼げるようなこの国で。最低限の富はある国なので、どこに生まれるか分かんない、どういう環境で暮らすか分かんないっていう我々人間の中で、日本に生まれて育ってきたことは幸せなことで、偶然ここにいるからこそ、遊びや娯楽という意味のないっちゃないもの、ただ精神的欲求を満たすために意味しかないものの発展に貢献できるとか携われるっていうのは素敵だなって思ったんです。
これがもし生きる為に必死とか、紛争がある地域に生まれていたら、娯楽とか遊びっていうものは仕事にできなかったり携わることもできなかったかもしれない。そういうとこでも絶対に娯楽とか遊びは大事やねんけど、絶対それ思うんやけど、そんなこと言ってられないような場所や時間、時代だったなと思って。
強く思った根っこ
そのことを考えてたらやっぱりいいなって。何とかしたいなって思ったんです。ある意味、意味ないものを絶対的意味のあるものにしたいなっていう感覚があって、チャレンジしたんです。いっぱい。
そういう部分が根っこにあって、今も全然変わってないんですよ。最近だといろんな仕事がありますけど、遊びっていうものを発展させていくとか、日本の人に提供していくことから、僕の場合は世界の人にけん玉というエンタメを伝えることがどんどんできるようになって、もう10〜20カ国、述べ20回ぐらい海外に行ってんのかな。けん玉で。
何十人、何百人の人達とけん玉をやって教えてきたから。そういうことがひょんなことからできるようになったっていうのは、ほんと幸せやなと思うし、あのときに強く思って根っこの部分を作ってよかったなーって思います。
仕事をするために生きてるわけじゃない
どうなんでしょうね。やりたい仕事が見つからないというより、こんなことができたらいいなっていうことを、悩みながら続けて行ったらいいんじゃないかなと思います。逆に自分で取る仕事っていうのは何のためになるんだろうとか、社会に対して人間に対して周りの人に対してどういう影響を及ぼしてるんだろうなって考えて。それがええなって思う方向をどっかに1個持ってると、仕事って続けやすいなって思います。
それが見いだせなくったってダメなわけじゃなくて、見い出せないんだったら別に仕事じゃなくてプライベートを充実させて、周りの人とか、それこそ僕みたいな人間がいろいろ提供してるやつを経験してみる。やってみる。飛び込んでみる。
楽しい楽しくないを判断してもらう。それだけでエンタメに関わる人間としてはとても嬉しいことで、おもしろくないって言ってもらったらおもしろくするし。おもしろいと思われたらもっと提供するし。それって僕らのためになってるから。遊ぶ人がいて僕らみたいに遊ばせる人がいるから。
そんな風にちょっと真面目に考えてみたら?だって仕事するために生きてるわけじゃないでしょ。なんのために生きてるのよってなると、人間は自分のためであり人のためであり周りの人に何かを与え続けることが楽しいと、究極思うからね。手段を目的にしちゃいけないというけど…手段を目的っていうか、やってることが当たり前になりすぎると根本見失うから。何のために生きてますかっていう話はけっこう今更考えます。
というわけで、明日も遊びに生きようと思います。
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