ASMRとは?うつ病に効く?なぜYouTubeで多くの人を虜にしているのか。


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YouTubeでASMRと検索すると、女性が物をたたいたり、ひっかいたり、マイクを舐めたりする動画がたくさん出てきます。みんな高性能なマイクを使っていて、中には耳の形をしたものまで(https://amzn.to/2PY4pmb)。視聴者にも(できるだけ高性能な)イヤホンで聴くことを推奨しています。

いったいどんな需要があって誰が見ているのでしょうか。

上の動画のTingting ASMR というチャンネルには、35万人以上の購読者(2018.9.2現在)がいます。また、Gentle Whispering ASMR にはなんと140万人もの購読者がいます。このことから、かなりの人がASMRの虜になっていることが分かります。

ようこそ、ASMRの世界へ。

ASMRとは?

ASMRとはAutonomous sensory meridian responseの略です。一般的は日本語訳は無いようですが、視覚や聴覚を通して頭がゾワッとするような感覚のことです。Netflixの「世界の“バズる”情報局 快感を届ける者たち」での日本語字幕の翻訳では「自立性知覚頂点反応」や「背中と脳にうずうずする感覚」となっていました。

ASMRという言葉自体は2010年に、この感覚についてもっと知るためのフェイスブックグループを作ったジェニファー・アレンという一般の人が作ったとされています。そのため、もともとは科学的な根拠や研究をされている専門用語というわけではありません。

この反応は個人差が大きいようなので、とりあえずYouTubeでASMRと検索して動画を見てみてください。あなたがASMRの感覚になりやすいかどうかが分かります。ただし、気分や環境に左右されることも多いようなので、集中して見れる環境でイヤホンをするといいです。

ASMRの効果は?

ASMRに科学的根拠は今のところありませんが、リラックスできるという人もいます。上で紹介したNetflixの動画の中で証言している女性は、うつ病が抑えられたとも。まだまだ真偽は分かりませんが、本人の気分が楽になっているのであればそれで良いのかなと、医学の知識が皆無の僕は考えてしまいます。ASMRについて研究が進むのが楽しみです。

僕も実際に動画をいくつか見てみましたが、そこまでゾワッとする感覚を得ることができませんでした。ASMR脳ではないのかもしれません。箱を爪でコンコンたたく音は心地いいけど、なんだか退屈というのが正直な感想です。でも、この退屈な時間こそ需要があるのではないかとも思いました。

なぜYouTubeで多くの人を虜にしているのか?

ASMRの日本語の動画はまだまだ少ないですが、英語の動画は1時間に何百本もアップロードされています。またASMRのトップユーチューバーの購読者数や動画の再生回数を見ても分かるとおり、たくさんの人が虜になっています。

何かが流行るときは、その逆のものも流行ることがあります。例えば、音楽のストリーミングサービスが流行る一方レコードの売れ行きが伸びたり。

TicTokのように短時間で楽しめる動画が流行っている一方、ゆっくりした時間を過ごせないことがストレスになっている人もいます。だからこそヨガや瞑想など時間をかけて自分に向き合う、あるいは無になるものも同時に流行るのでしょう。

ASMRの動画は刺激が少なく1時間を超えるものも多いです。交感神経が刺激されやすい現代で、副交感神経が優位になりそうなASMR動画の需要が伸びているのも頷けます。

世界のバズる情報局

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ASMRについては、Netflixの「世界の“バズる”情報局」のシーズン1エピソード1の「快感を届ける者たち」で知りました。

「世界の“バズる”情報局」はNetflixとBuzzFeedが協力して創るドキュメンタリーです。1話20分程度で、現在は7話アップされています。今回のASMRのように最先端のバズる情報について知ることができるのでおすすめです。

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