旅好きに猛烈におすすめしたいこの1冊!!「深夜特急」

僕は暇さえあればふらーっと旅行してしまう。

細かい計画は立てずに、なんとなく気になる場所へ何泊するかも決めずに行く。

だから、持ち物は旅行することを前提に選んでいて、たとえば読書が大好きなのにも関わらず本棚は持っておらずKindleで購入する。

そんな僕が猛烈に影響を受けた本がこちら。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

沢木耕太郎さんの「深夜特急」シリーズ(全6巻)だ。

著者は30歳(あれ、25歳だっけ?)を目前にして、男なら一度は海外を旅せねばと思い、仕事を辞めてバスでロンドンまで行くことに決める。

なんでも、酔狂なことをしてみたかったとか。

 

旅のトラブルはもちろん、旅する生活をしていく中で思い悩む様子も詳細に書かれている。

インドで出会った自分のような旅人の目が死んでいて、自分もそうなってしまうのではないかと恐怖のどん底に落ちてみたり、いざ日本に帰ったらなにしようかと悩んだり、飾らず等身大の旅行記になっている。

だからこそ、かっこいいだけではなくて旅することの恐怖も感じられる。

世界一周したいといってる大学生には、とりあえず読んでみて欲しい。

 

また、本書の時代はスマホが無く、僕たちからするとGoogleマップ無しでどうやって観光するんだ?ってくらいテクノロジーのギャップがあり、そこも読みどころだ。

旅先でバックパッカーと出会った場合、今ならFacebookなんかで友達になるが、この時代はそれぞれのアドレス(住所)を聞いておき後日手紙を送る。

宿を見つけるのにもググるのではなく、勘を働かせながら突撃交渉するしかない。

アプリで英単語も調べられないし翻訳もできない。

本も2,3冊しか持ち運べない。

もう、今が旅人にとっていかに恵まれているか分かる。

 

本書を読んで、僕のように旅へ行きたい衝動に駆られる人が一定数いるはずだ。

今いる場所から飛び出したい人にはぜひ読んでもらいたい。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 

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