人生「タラレバ」より断然「カラ」の方が楽しい。「東京タラレバ娘」
僕の幸せな瞬間ランキング3位は、温泉に入って冷えた牛乳を飲みながら漫画を読むことです。
費用対幸福度がすっごい高い。
で、先週末に行きつけの温泉に置いてあった「東京タラレバ娘」をなんとなーく手に取りました。
そんなに期待せずに読み始めること20分。
1巻を読み終わった段階で完全にハマっていました。
そりゃドラマも流行るわ。
流石に温泉で9巻全ては読めなかったので、すぐ家でポチって続きはKindleで。
「東京タラレバ娘」は、女子会で「あのとき○○だったら」「このとき○○してれば」と「タラレバ」ばかり言ってる女性3人が、恋に仕事に奮闘する物語です。
ただのラブコメと侮ることなかれ。
著者の東村アキコさんは人間観察力が高く、自分のだめだなーってとこがまざまざと描かれています。
本当は目をそらしたかった弱いとこやずるいとこ。
で、人間観察力で見事に晒された傷口に、グリグリっとえぐるようなセリフで攻撃してくるんです。
もう、人生に対して考え直すこと必須です。
例えばこれ。
自分で自分の理想をアゲて 恋も仕事も期待度をアゲまくって気がつけばその歳タラ
Twitterとかで「すごい人」を見ると、自分に対する期待値も上がっちゃいます。
決して自分に期待してること自体を否定はしないけど、このセリフを読んだときにドキッとしました。
きっと僕も「すごい人」になりたいのに、それに応じた行動を起こせていないことから目をそらしていたからドキッとしたんだと思います。
自分の期待を超えられるような行動をしないと、気がつけば頭の中は理想や妄想だらけで「その歳タラ」って言われてしまいます。
あとはこれ。
明日どうにか生きていくために 今日の私達は目先のことだけ考える
僕なんて、明日どころか今日どうにか楽しく生きるために目先のことだけ考えがちです。
その結果、後回し後回しになってしまい、最後逃げ入れなくなったときに苦労することに。
虫歯になった方が治療が大変だからめんどくさい歯磨きを毎日するように、長期的に自分の効用が上がるように行動したいものです。
他にはこんなセリフも。
人間はいつか死んでしまうってことを
愚痴ってるヒマなんてないってことを
今日という一日がどれだけ大事かってことを
やっぱりどこか実感はないけど、時間は有限なんです。
彼女を若くして亡くした人の言葉だから、すごく説得力がありました。
誰かが行きたかった時間を生きているんだなって。
僕に残された時間は、いったい、あとどれくらいなんだろうか。
いつまでも生きれると思わないで、おもしろい作品を読み尽くしたい。