ポジティブになるための5つの方法。橘玲「人生は攻略できる」(感想・書評)

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まずは簡単に本書の紹介から。

 

人生は攻略できる」は「言ってはいけない 残酷すぎる真実 」や「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」で有名な橘玲(たちばなあきら)さんの新作です。

余談ですが、橘玲というペンネームは性別や国籍が分かりにくいように作られたらしいです。

 

さて、本書の主題はタイトルから分かるように人生の攻略法です。

「世界編」で人生というゲームの設定を理解して、次に「攻略編」で3つの側面から人生の攻略法を学ぶという流れです。

 

人生というゲームのゴールは幸せになることで、必勝法は無いにしろ人生がゲームである限り「こうした方が良い」とか「これはしない方が良い」という鉄則はあるわけです。

これらを知って実行していくことで、人生は攻略できます。

 

まえがきではみんなに共通した幸せの土台が書かれています。

幸せというのは人によって千差万別ですが、そうはいっても下に書かれた土台は必須です。(詳しい説明は本書や「幸福の「資本」論」へ譲りますが、この3つの土台のうち2つをしっかり築き上げることが現実的な到達点です。)

 

①お金(金融資本)

②仕事(人的資本)

③愛情・友情(社会資本)

橘玲「人生は攻略できる」p7より引用

  

さて、今回は「世界編1 人生はロールプレイングゲーム」から見ていきましょう。

 

みんながネガティブな社会では、意識的にポジティブになって、「コップに水が半分も入っている」と考えた方がうまくいくことが多い。

橘玲「人生は攻略できる」p23より引用

 

ここを読んで「そっか、ポジティブがいいんだな」と思うだけでは物足りません。もっと重要なことが書かれています。

ポジティブになったほうがいい理由に注目してみましょう。

そうです。「みんなが」ネガティブな社会だからです。

つまり、「希少性」が高い方が得をすることが多いということです。

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」で100人に1人のスキルを3つ掛け合わせることで100万人に1人の人材になれると書いてあるように、希少性を高めることは自分の価値を高めることにも繋がります。

英語を話せても、(あなたが属するコミュニティにもよりますが)どうせみんな話せるので武器にはなりませんが、中国語が話せればかなり大きな武器になるでしょう。

 

余談はここまでにして、世界編1を読めば、ポジティブになることの重要性は理解できます。

ただ、ポジティブになろうと思っても、ネガティブな人にとってはかなり難しいことだと思います。でも安心してください。

 

僕が自分で編み出したり本から学んだ、ポジティブになれる方法を5つ紹介します。

 

①「いいじゃないか」と語尾につける

1つ目は、さとうみつろうさんの「神さまとのおしゃべり」から。

きっとポジティブに考えようと思っていても、ついついネガテイブなことを考えてしまうでしょう。

で、そのことに対してさらにネガティブに考えるという悪循環に陥ってしまったり。

そんなときは「いいじゃないか」と語尾に付け加えてみましょう。

あら不思議。

これまでのネガティブな思考すらポジティブに変換できるのです。

ネガティブに考えたっていいじゃないか。

 

②よかった確認

ちきりんさんの「ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法」には、彼女の母親の「良かった確認」という習慣が紹介されていました。

これは、どんな出来事に対しても「よかった」ということです。

遊園地がガラガラだったら、空いててよかった。

混んでたら、賑わっててよかった。

床にジュースをこぼしたら、拭き掃除ができてよかった。

このように考えれば、同じ出来事でも常にいい面から見ることができます。

 

③ポジティブな友達と会う

僕の数少ない友達のひとりは驚くほどポジティブです。

学生時代はクラスも部活も一緒だったし放課後も遊んでいたので、経験してきた出来事はかなり被っているはずです。

ところが、彼と飲みに行って昔話になると、同じ出来事でも僕とはまったく捉え方が違うのです。

良いことしか覚えてないし、すべての出来事が良いことに変換、捏造されているのです。

その差に驚きながら飲めるので、他の友達と思い出話をするのは退屈ですが彼とだけはいくらでも思い出話がしたくなります。

そんな彼と話していると、少しだけポジテイブさをおすそ分けしてもらえる気がします。

 

④テラスハウスごっこをする

1年くらい前までは「情熱大陸ごっこ」と呼んでいましたが、最近Netflixでテラスハウスを見るのが好きなので、「テラスハウスごっこ」に改名しました。

やり方は簡単で、自分がまるでテラスハウスに出演していると考えるのです。

すると、カメラに写っているわけですから仕事も頑張るし、嫌なことがあってもそれが物語の1部であるかのように考えやすいのです。

このように第三者目線をもってくることで自分のことを客観視することがきるため、ポジテイブに考えやすいです。

 

⑤自分より辛い状況を知る

ネガティブに考えているときは、自分が辛い状況に陥っていることが多いはずです。

そんなときは映画でも小説でもいいので自分より辛い状況にいる人を見てみましょう。

僕は今「不毛地帯」の1巻を読んでいます。

商社の話だと思っていたら、1巻はほとんどシベリアで捕虜になったときの話で、拷問や強制労働をさせれらています。

そんな状況を読んだあとだと、仕事が少しくらい大変でも、強制労働させられているわけじゃないしと、現状をポジティブに考えることができます。

 

いかがだったでしょうか。これらの方法を使えばポジティブに考えられるようになるはずです。ネガティブだった僕でも、今では友達からポジティブだと思われているのですから。

はじめは①の「いいじゃないか」だけでも実践すると、即ポジティブ野郎になれますよ。

 

次回は「世界編2」についてです。

 

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